聴講者の成約率UPでリノベ受注倍増
顧客のアンケートを活用することで2割増収を実現した会社がある。住宅専門店スイコー(宮城県仙台市・年商4億円)は自社のウェブサイトで主催する補助金セミナー参加者によるアンケート回答を公開。これが販促に効果を発揮している。2021年9月期のリフォーム売り上げが2割増収の5億円の見込みで、理由は1000万円以上のリノベ―ション受注が前期から倍増。年20件、月に1、2棟ほど受注できている。
自社ウェブサイトで補助金セミナーのアンケートを公開。見出しを付けるなど分かりやすさを訴求
同社のウェブサイトには、セミナーに参加した顧客のアンケートを掲載する。ポイントは、顧客の手書きのアンケートの実物の画像を載せるだけでなく、質問内容や回答を要約して見出しまで付けること。例えば「補助金セミナーに参加するまでにご不安だったことは何ですか?」という質問に対して「勧誘されないか心配でしたが大丈夫でした」という回答がなされる。それが、大きな見出しとしても打ち出されている。セミナーの開催日へのリンクも貼られていて、そこで内容を確認することも可能だ。
実はこれ、同社の大型リフォームの受注に欠かせない戦術だ。同社ではセミナーへの参加、その中から興味を持たれた方の家のインスペクション、資金計画という営業プロセスを構築。受注を増やすにはいかにセミナーに参加してもらうかがカギ。その工夫として、セミナー参加者から徹底的にアンケートを収集し、その生の声をウェブで公開し、セミナーに参加してみたいという人を増やすのだ。

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