キッチンリフォーム単価が1200万円に
オーダーメイドのキッチンの展示により他社との差別化を打ち出す工務店がある。大塚工務店(静岡県藤枝市)は、2年前に自社所有の建物を改装してショールームをオープン。これがきっかけとなり、リフォーム事業を拡大している。
【リポート/編集部 芦原拓】
オーダーキッチンとリノベーションのショールームを開設。手づくりの家具やベンチソファが個性溢れる空間を演出。周囲には緑あふれる公園が広がる
世界的銘柄を使用
大塚工務店は社寺仏閣や新築主体の工務店として60年超の歴史を持つが、顧客のニーズの変化を感じとり、2年前よりリフォーム事業を本格化した。
元々は新築のOB客からの営繕の受注がほとんどだった同社。社員11人のうち職人が5人。彼らの技術力をアピールするために、手づくりの家具やキッチンを展示するショールームを開設した。場所は周囲のカフェの窓や公園から見えるところに位置しており、壁面に大きく、大工のシルエットをモチーフとする自社ロゴをあしらった。「ちょっと見に行ってみようか」という来客が相次ぎ、1割以下だった新規顧客が、現在は3割に増加した。
新規顧客の8割がオーダーキッチン目当て。店舗オープンから2年間で15件ほどを受注した。平均単価は250万円ほどだが、キッチンのデザインに合わせて照明を変えよう、壁面を変えようとなり、トータルで1200万円に及ぶ注文もあった。年々、需要は拡大していて、前期のリフォーム売上高は7200万円。新築に匹敵する事業に成長しつつある。
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