リフォーム業界の実態を明らかにする企画。今回のテーマは「プランニング」の3回目。
各社どのようにプランニングを行っているのか、4社に調査した。
物置が仕事部屋に、発想力で単価2倍
プランニング専門のチーム発足が後押し
ロフトスペースを仕事部屋にした事例。3Dパースは2年前からARCHITRENDZEROを使用。「実際に流通しているメーカーの建材をパースに落とし込めるのが利点です。リフォーム産業フェアのブースを見て導入を決めました」と伊藤室長
朝日トータルマネージメント(東京都足立区)は6月にプランニング室を立ち上げ、差別化、単価アップを実現した。一例を挙げると今年7月の リフォーム売上高は5700万円。件数は26件で平均単価219万円だった。前年7月は2900万円、件数は33件で平均単価88万円。件数こそ少なくなくなったが単価は2倍以上に膨れ上がった。
プランニング室が目指すのは、「顧客の要望に沿った上で、誰も思いつかないような提案を行うこと」だ。例えば、コロナ禍で在宅ワークが増えたことを理由に、ワーキングスペースを設けたいという希望を持つ顧客がいた。同社はそこで、リビングとロフトの間にあったハシゴを階段に変え、物置だったロフトスペースを仕事部屋にリフォームするプランを提案。「こういう考え方があるんだ」と顧客を驚かせ、即決に至った。他社の提案はリビングを狭くして部屋を設けるプランだったが、それでは「生活が豊かにならない」と、訴えた結果だ。

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