矢野経済研究所(東京都中野区)は2021年の住宅リフォーム市場規模を公開し、前年比5.7%増の6兆9011億円(速報値)となった。2020年から続くコロナの影響を受けながらも、リフォーム支出が増加していることがわかった。
リフォーム市場規模、5%増
6兆9011億円に拡大
設備改修が8%増と好調
- 住宅リフォーム市場規模の推移と予測
家具支出は8%減に
団塊ジュニアが改修適齢期
2020年の市場規模と比較すると、「設備修繕・維持関連」分野が前年比8.6%増と大きく伸びた。理由について同社の研究員はこう語る。「主要因としては団塊ジュニア世帯の家がリフォーム適齢期にさしかかってきていること。これは大きなトレンドで、全体をけん引していくものと考えます」。
一方で、「家具・インテリア等」分野は8.3%減と大幅減となった。コロナ感染が拡大した2020年は「ステイホーム」や「テレワーク」によって家具・インテリア支出が一挙に増えたが、その反動もあり2021年は減少となった。2022年の家具分野は例年程度の見込みと分析する。

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