三井デザインテックと三井不動産リフォームの二社が統合し「新生」三井デザインテック(東京都中央区・2020年度年商454億円)が誕生して1年以上が過ぎた。オフィスやホテルなどの空間設計に強みを持つ前者と、戸建てやマンションのリフォームを40年近く手がけてきた後者。統合により、どのようなシナジーが生まれるのか。リフォーム事業の責任者(取材当時)に話を聞いた。
【編集部/芦原拓】
自宅を高級ホテルのようなデザインに
「今回の統合により、あらゆる改修ニーズに対応できるフルスペックになりました」と、3月までリフォーム事業の責任者を務めていた田口哲氏は胸を張る。同社の新しいデザインコンセプトは「クロスオーバー」だ。コロナ禍でリモートワークが定着するなか、住宅にしつらえるような家具やインテリアを取り入れたオフィス設計、あるいは、カフェやホテルのようなエレガントなデザインを住宅のなかに取り入れる、といった、さまざまな空間が横断するような設計イメージを全面に押し出す。
「例えば自宅を高級ホテルのようにラグジュアリーな空間にしたい、となったときに、色や形などの表面的な部分だけではなく、使い勝手まで考え、インテリアを含めた提案ができるのが強みです」と田口氏は話す。そのコンセプトを象徴するのが、2021年7月に中央区銀座に新しく開設した本社オフィスだ。
港区から移転し、「銀座6丁目-SQUARE(スクエア)」の1~3階(延床面積1512坪)を改装。同社のコンセプトをアピールする重要な場となっている。「都内のお客様には、契約前に自社を見に来ていただいています」と田口氏。「CROSSOVER Lab(クロスオーバー・ラボ)」と名付けられた本社オフィスは、職場であると同時に、来訪者に驚きを提供するショールームとなっている。
1階のサロンはホテルのような上質な雰囲気で来場者を迎える
商談スペースで取材に応じるリフォーム田口前取締役
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