三承工業(岐阜県岐阜市)は、脱炭素に取引先と一体になって取り組む方針を掲げ、今年から100社ほどの建設業者と連携協定を締結している。勉強会、エシカルショップの活用など「一社だけでなく、協力会社と一緒になって環境問題に取り組んでいく」と西岡徹人社長。2050年には連携協定全体で温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指す。
協力会社と勉強会
カーボンニュートラル勉強会の様子。目標数値から最終的に何をするかまで落とし込む
協定を結んだ協力会社とは勉強会を実施。「カーボンニュートラル勉強会」では、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させるためにできることをグループワークで考える。二酸化炭素排出量を実質ゼロにするため、自分たちが現在どれくらい排出しているかをまず把握する。例えば同社は、昨年で二酸化炭素換算で156トンを排出。
二酸化炭素の排出量を年内に10%落とすことがまず目標だ。勉強会のゴールは、大きな目標を身近にできる方法に落としこむこと。例えば電気自動車を使う、エアコンの設定温度を変えるなどのアイデアが出た。しかしそれだけだと目標値に届かない。1日10分使用時間を削減すると達成できる計算だった。最終的に「マイナス10分」と書かれたシールを作成して周知・習慣化を目指す、といった施策が生まれた。

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