世間で「DX」というキーワードが流布して久しいが、リフォーム業界でもデジタル化を推進する企業が増えてきた。地場の商工会議所からDXで表彰されたリホーム熊本(熊本県熊本市)や、業界を大きく動かすべく画像生成AIを開発するリノバンク(東京都港区)に話を聞いた。
クラウド管理が一般的に
スケジュールや工程管理で
資料をデジタル化
前期リフォーム売上高3億8000万円のリホーム熊本は、熊本商工会議所が主催する表彰制度「くまもとDXアワード2022」にて奨励賞を受賞した。DXがあまり進んでいない建設・建築業かつ中小企業の中で、デジタル化によって労働環境を改善したことが受賞の理由だ。
取り組んだのは大きく3つ。ひとつはサイボウズのシステムを導入して、社内コミュニケーションやスケジュールをデジタル化したこと。どの社員がどこで契約・集金をしているかなどスケジュール管理ができるほか、掲示板機能を使って社内行事や勉強会などを周知。またチャットで契約報告や帰社報告などを行っている。
2つ目は契約・アフターまで案件の状態・流れを全て見える化したこと。具体的には、クラウド上で共有されるエクセルファイルでマクロを組み管理するようにした。案件受付の担当者や進捗を一覧化し、経過日数に応じて黄色や赤に色が変わるようになっている。また契約が確定すれば、月ごとの完工予定表に自動的に反映される仕組みだ。

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