足場のレンタル事業で業績を伸ばしているのがASNOVA(愛知県名古屋市)だ。同社では全国36拠点を展開し、約148億円分の足場を保有。昨今、築年数の古いマンションの大規模修繕の増加や災害復興需要などで足場ニーズが高まり、追い風が吹いている。
「いつでも、近くで借りられる」が強み
足場施工会社が顧客
足場のレンタル事業で拡大
自社機材センター
同社は足場を組み立てたり解体したりする、足場施工業者が主な顧客対象だ。その対象に、「くさび緊結式足場」のレンタルを行っている。くさび緊結式足場はビルや住宅などの低中層建築工事向きの足場。ハンマーで組み立てられる簡易さが特徴だ。
同社の直近1年の毎月の貸し出し現場数は約3500〜4300。顧客数は2700社超で、8割がリピーターだ。2023年3月期の売上高は31億4000万円、営業利益は1億8000万円。2024年3月期の売上計画は約38億円。営業利益は3億3000万円となっている。
同社は2013年に設立。建設機械のレンタルをしていた前身の会社の経営に関わるなかで、建築現場のとび職から「足場が足りない」という声を聞き、商機を見いだした。マンションや戸建ての修繕ニーズに加え、自然災害の増加による復興需要も高まり、事業開始初年度から注文が殺到。毎年貸し出せる足場の数と拠点を拡充することで業績を伸ばしてきた。2022年には名古屋証券取引所、翌年には東京証券取引所に上場している。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1657号(2025/07/21発行)4面
-
1657号(2025/07/21発行)2面
-
1657号(2025/07/21発行)17面
-
WEB限定記事(2025/07/21更新)
-
1657号(2025/07/21発行)6面