産業安全用保護具、スポーツ用アイウェアを製造する山本光学(大阪府東大阪市)は、防曇性能を強化しノンストレスで長時間着用できる保護めがね「SN-610 PAF」を発売した。
現場で働くプロ用保護めがね
今年4月1日より、健康障害を起こすおそれのあることが明らかな物質を製造、または取り扱う業務に従事する労働者は、皮膚障害等防止用保護具の着用が義務化された。SDS(安全データシート)に「腐食性」または「感嘆符」のマークが表示されている場合は、保護めがねや保護手袋などを身に付ける必要がある。
しかし、粉じんや薬液飛沫などさまざまなリスクが潜む作業現場では、保護めがねはフィット感がない、レンズが曇り作業に集中できないといった声があった。
「SN-610 PAF」は、作業者へのヒアリングやモニターテストとあわせて約300人のデータを測定。瞳孔間距離や頬骨の高さ、こめかみの距離、眉間からあごにかけての顔の長さなど1681カ所を計測し、顔のサイズによって大きすぎたり痛みを感じたりする課題に対応した。
肌に触れる部分には柔らかなエラストマー素材を採用することで、フィット感を保ちながら粉じんの侵入を抑えることに成功。耳にかけるテンプル部分の角度調整を行うことで、約78%まで隙間面積を減らすことができる。
レンズには、同社従来品と比較し20倍の曇り止め効果がある新しいコーティング「PAF( パフ)」を使用。レンズ表面全体に薄い水膜を形成することで、曇りの原因となる水蒸気を親水化し長時間の使用にも耐えうる快適性を備えた。
「人間は情報の80%を視覚から得ていると言われるほど、目は露出しています。目を守り、作業にも集中できるよう設計し、保護めがねを着用していることを忘れてしまうくらい快適性を追求しました」(セフティ&レーザー・オプト事業部営業部東京営業課・三留一浩氏)
価格は3256円(税込)。
セフティ&レーザー・オプト事業部 営業部東京営業課 三留一浩氏

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