積水ハウスGと大和ハウスGの差、19億円に【リフォーム売上高ランキング2024】
本紙は全国の住宅会社のリフォーム売上高、経営実態を調査し「住宅リフォーム売上ランキング2024」としてまとめた。1位は10年連続で積水ハウスグループ(大阪府大阪市)で、売上高は前年比105.5%の1749億9000万円に。ただ、2位の大和ハウスグループ(大阪府大阪市)が同112%の1730億2000万円を記録。リフォーム売上高1、2位の企業の差は19億円と肉薄した。
大和ハウスG、M&Aで売上高112%
ヤマダHD、900億円台間近に
1位は今年も積水ハウスグループ。同社初の、リフォーム売上高1700億円超えを達成した。2025年1月期は、リフォーム売上高前年比6%増の1855億円を目標に掲げる。
2位の大和ハウスグループは、前年比112%の1730億2000万円と2桁増収を達成した。1位の積水ハウスグループとの差は、19億円。その前の期から約90億円も縮めた。
伸びた要因は、M&Aと戸建てリフォームに力を入れたこと。昨年、大阪の有力リフォーム会社のナサホーム(大阪市)と、東急Re・デザイン(東京都世田谷区)の子会社で新築戸建て、リフォームを手掛けるTRDホームズ(渋谷区、現・大和ハウスウッドリフォーム)を相次いで子会社化した。いずれも戸建てを強みとする会社。戸建てリフォームに力を入れることで、リフォーム売上高1位を目指す。
積水化学1000億円超
4位に入った積水化学工業グループ(東京都港区)は、前年比106%の1033億円。2015年度以来となるリフォーム売上高1000億円を達成した。
「新築住宅事業の収益性強化策の一環で、リフォーム事業に人員をシフトした営業体制強化や断熱リフォームを軸とした大型改装などの拡販で伸長しました」(同社広報担当者)。今期目標は前期比6.1%増の1096億円だ。
家電量販店のヤマダホールディングス(群馬県高崎市)は前年比106%の886億3000万円と、900億円台に近づいてきた。同社は近年、メーカーと共同開発したオリジナル商品の開発に注力している。2021年からTOTO、LIXILと共同開発した3種のタンクレストイレを販売、同社の全トイレの売上高の60%を占めるまでに拡大してきている。
「マイナスをゼロにするのではなく、プラスにする提案をしたい」(リフォーム事業部の笹澤淳部長)
ニッカ9位に
トップ10のなかで、唯一減収となったのが住友不動産グループ(東京都新宿区)だ。前期比96%の1130億8000万円だった。受注棟数が前年比12%落ちたことが影響した。
「コロナ禍が終わり、消費者に在宅への投資以外の選択肢が増えた印象です。ただ、高断熱リフォームの需要は増えており、この市場は今後さらに伸びていくと思う」(常務執行役員・新築そっくりさん事業本部の中野誠本部長)
昨年初めてトップ10入りしたニッカホームグループ(愛知県名古屋市)は、順位を1つあげて9位にランクインした。リフォーム売上高は597億5000万円で、前年比109%。今年は10月に埼玉県の大宮エリアに出店予定で、これでショールームの数は全国100になる。
飯田グループHD、前年比120%で270億円に
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