「第41回住まいのリフォームコンクール」で最高賞である国土交通大臣賞を受賞した「瀬戸 3棟空家の改修」。アトリエメイ(愛知県瀬戸市)の金子佳弘氏が、自身を施主として独立後の事務所兼自宅、さらに人々が集う場として隣り合う2棟をリノベーションした事例である。
2棟に「住宅」「事務所」「集う場」の機能
グラデーションでつながる公と私
(左上)木造棟、(左中)鉄骨造棟、(左下)木造棟内部
住まいと事務所を介在するWSルーム
組織設計事務所で、主に公共施設を設計してきたアトリエメイの金子氏。ある時、美容院兼住宅の設計をし、建主が地域のために開放スペースを設けたことで、「個人宅はフレキシブルに素朴に、コミュニティに向けて素敵なことができるのではないか」と気づき独立を決める。
まずは自身の「住宅」兼「事務所」兼「人を呼べる場所」をつくろうと決意。東京から地縁のある愛知県瀬戸市のアパートに夫婦で移り住み、1年半かけて、オーナーが同じ隣り合う2棟の空き家に出合う。「再建築不可ということもあり、300万円という格安で購入できました」(金子氏)
木造の元住宅と鉄骨造の元事務所をリノベーションして出来上がったのは、プライベートとパブリックがグラデーションでつながる空間だ。
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