「ジェルコリフォームコンテスト2024」で全国最優秀賞となったゆめや(兵庫県神戸市)の事例「住み慣れた我が家をバリアフリー化。これからの家族の為のリノベーション」。介護ベッドを置くLDKから洗面室に向けて斜めのスロープをつくることで、車いすで全ての水回りにアクセスできるようにした点が秀逸だ。設計担当の松長麻也氏に話を聞いた。
斜めスロープで最短距離で水回りへ
家族も使いやすいバリアフリー
介護ベッドからキッチンにもスロープにもアクセスしやすい。小窓があるのが妻のアール 壁の個室
車いす用に
1/15勾配を確保
親族宅のリフォームがきっかけで施主家族に出会ったゆめやの松長氏。家族構成は夫婦+子ども1人。車いすユーザーの夫の介護ベッドをリビング横の和室に置いており、段差のある水回りに夫1人で行けるようにしたい、また介護をしやすくしたいというのがリフォームの動機だった。
洗面室やトイレ、浴室などの水回り空間の床はLDKより15センチ高い。リビングから水回りに向かうスロープを設けたいが、車いすでも無理のない1/15の勾配をとるには2メートル以上の長さが必要だった。
「いろいろと描いてみても、真っすぐな動線ではなかなかうまくはまらない。そこでふと斜めならうまくいくかもしれないと思いつき、プランしてみたんです」(松長氏)
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