1947年創業の住宅建材商社・平安建材(京都府京都市、年商約71億円)は、京町家と呼ばれる古民家の性能向上リノベーションに力を入れている。2011年、京町家の空き家問題に対応すべく13社の団体「京ぐらしネットワーク」を設立。勉強会の実施や、さまざまな京町家の性能向上改修を手掛けてきた。「京町家は寒い、暑い」というこれまでの常識を変えることが狙いだ。
無断熱の京町家を高性能化
建材店を中心に13社でネットワーク
窓と床に断熱を施し、真冬でも寒すぎないと評判に
断熱性能を7倍
同社は、主に京都府内の工務店を取引先とし、鉄とセメント以外の住宅建材を取り扱う流通商社。施工も一部手掛ける。社員数は約90人。
京ぐらしネットワークでは、地元の工務店、設計事務所、住宅資材メーカー、不動産会社らと協力し、性能向上リノベーションを施した京町家の買取再販事業を行っている。グループ内にある情報センターが不動産を購入し、加盟店が中心となって施工。これまでに15件以上の性能向上リノベーション事例があり、現在、13社で活動する。
例えば、2019年に行った戸建て性能向上リノベーションプロジェクト「京都醍醐の家」。築112年(当時)の京町家をリノベーションした。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1645号(2025/04/21発行)11面
-
1645号(2025/04/21発行)13面
-
1645号(2025/04/21発行)9面
-
1645号(2025/04/21発行)2面
-
1644号(2025/04/14発行)3面