積水ハウスG11連覇、ニッカホーム7%増【住宅リフォーム売上高ランキング2025】
本紙は全国の住宅会社のリフォーム売上高、経営実態を調査し「住 宅リフォーム売上ランキング2025」としてまとめた。1位は11年連続で積水ハウスグループ(大阪府大阪市)で、売上高は前年比105%の1838億7000万円だった。2位の大和ハウスグループ(大阪府大阪市)は、同103%の1786億1000万円で、2強となっている。大手家電量販店も好調だった。
住友不動産ハウジング5%増収で3位
1位の積水ハウスグループは、この10年で「ストック型ビジネス」と呼ぶリフォームや賃貸住宅管理を強化。リフォーム売上高は、2015年1月期の1341億円に対し2025年1月期は1838億7000万円と、37.1%伸ばしている。
昨年末には積水ハウスサポートプラス(大阪府大阪市)を立ち上げた。この会社は、建物の維持管理の定期点検・調査診断、家具などの売買、オーナーサポートなど、アフターサービスに関わる事業を担う。今後のストックビジネス強化を見据え独立化し、アフターサービスからのリフォーム需要の獲得を目指す。
2位の大和ハウスグループは、2023年度に子会社化したナサホーム(大阪府大阪市)と昨年4月に子会社した大和ハウスウッドリフォーム(旧TRDホームズ)が好調だった。TRDホームズは東急Re・デザインの戸建てリフォーム、新築部門を行っていた会社。ナサホームは昨年度5店舗オープンした。
3位の住友不動産ハウジング(東京都新宿区)も同105%の1180億5000万円と好調だった。同社は4月、大型リフォーム事業と注文住宅事業を統合した新会社で、リフォームは全面改装商品「新築そっくりさん」が主力。従来は既存戸建ての内外装の刷新に加えて、耐震性能向上が売りだったが、近年はそれに断熱・気密性能を向上させ、快適でエコな改修を強化。性能を体感してもらうために実際にリフォームしたOB顧客の家を見学できるエスコートハウスという取り組みも行っている。
ニッカ、100店舗超
4位の積水化学工業グループ(東京都港区)は、前期比104%の1072億円だった。同社は、徹底した定期診断の継続や断熱リフォーム需要の獲得で、売上高を順調に伸ばしている。今期は、リフォーム売上高で前期比4%増の1115億円を目指す。
家電量販店も好調。ヤマダホールディングス(群馬県高崎市)は前期比103%の920億1000万円だった。同社は8月、キッチンの美観を損なわないビルトイン食器洗い乾燥機(食洗機)のオリジナルリフォームプラン「Fit Color プラン」の販売を全国で開始した。これは、キッチンに合ったパネルをオーダーメイドで作成するサービス。カラーはもちろん、木目、鏡面、マットなど多彩なデザインや質感に対応でき、リフォーム前のデザインを維持したまま新しい食洗機へと取り替えることが可能となる。
エディオン(大阪府大阪市)も、同105%の668億円とともに売上高を伸ばした。もともと水回りリフォームを軸にリフォーム事業を強化していたが、近年は外壁リフォームも強化。昨年3月、外壁塗装専門会社の麻布(愛知県春日井市)をグループに入れた。現在、中部・近畿を中心に専門部隊による訪問営業やクロージングを強化しており、商材の幅も拡大。プレミアムe コート、ロイヤルe コートF、エディオンGAINA(ガイナ)など、計7種類を取り扱う。
今年のトップ10入りした企業のうち、9社が増収だった。なかでも伸び率が大きかったのがニッカホームグループ(愛知県名古屋市)で前期比107%の643億1000万円。全国110店舗体制で、今年は初めて北海道にも店舗を構えた。
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