岩手県で7拠点運営し、年間16億5000万円を売り上げる陽だまり工房(岩手県奥州市)。新築から不動産など様々な事業を展開するパルコホールディングスのリフォーム部門である同社は、大小のイベント集客と3種類のメニュー型チラシで集客する。さらには、テレビ、ラジオといった媒体も使い、県内におけるリフォーム専業店として高い認知度の獲得を目指す。
■販促費内訳
チラシ配布は最大26万枚
同社にとってチラシ配布が集客の要だ。チラシの配布方法は大きく分けて2つある。1つ目は、全拠点共通の一斉のもの。これは、2カ月に1回のショールーム相談会と、水まわりのメニュー型チラシ。展開する7エリアにトータルで最大26万枚配布する。
同社のイベント集客における反響率は2000分の1を切っており、同社にとって満足のいく効果が出ている。
2つ目が各店独自の判断で配布するもの。各店で開催するセミナーと大型リフォーム、在庫処分セールなどが含まれる。これらは、1つ目のイベントによる売上高が目標値に足りなかった場合の補助として行うことが多い。そのため、大型リフォームを訴求するチラシであれば、昨年実績で全店合計で3回配布し、3億円超の売り上げになった。そのため、イベントで達しなかった目標値のサポートとしては十分に機能している。
「岩手県において、まだまだチラシは集客力を高め、反響を呼ぶための効果的なツールと考えています。当社は、リフォーム専業店としてはまだ7年目の企業ですので、新規獲得に即効性のあるチラシは重要です」(菊池大助専務)
■受注経路ごとの売り上げ比率
TVCM、認知度向上に
同社ではテレビCMを流し、全県的な認知度の向上を図っている。CMは1回30秒間、木、金、土曜日のテレビ朝日系番組に2回ずつ放送している。内容は、「我が家を、変えよう」、「明るい我が家が待っている」など、リフォームをして生活を変える意欲、変わることの良さを伝えるというものだ。
「正直、テレビによる反響は数値化できていませんが、岩手県内のリフォーム会社としては徐々に理解していただいていると感じています」(菊池専務)
メニュー型チラシ、3種類を使い分ける 【チラシ反響 : 34%】
反響型チラシは3種類を用途に応じて使い分けている。大型リフォーム、水まわり、在庫処分セールだ。主に、各店の相談会による売り上げが目標に届かなかった際に、各店の判断で配布している。
昨年度は大型リフォームのチラシで3億円超を売り上げた。
相談会が受注の中心 【イベント : 38%】
イベントには、大勢の集客を見込む全店一斉の相談会と少人数予約制のセミナーの2種類がある。相談会は2カ月に1回の開催。1度の開催で7店合計で150組の集客がある。また、セミナーは塗装、大型リフォームなどのリフォームメニューに関する内容とその他、快眠など、生活に関わる内容のものがある。
【OB : 19%】
約6000件のOBに毎月ニュースレターを配布。内容は手掛けた施工事例や新商品情報、ノベルティなど。
【関連会社による紹介 : 8%】
グループの不動産部門などと連携してワンストップリフォームを提案し、受注している。

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