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10年ほど前から「シェアプレイス」ブランドで17棟のシェア型賃貸住宅を手掛けてきたリビタ(東京都渋谷区)。今回は、そんな同社が目指す「良質なシェアハウス」をつくるポイントと、3つの事例を紹介する。
シェアプレイス聖蹟桜ヶ丘
「シェアプレイス聖蹟桜ヶ丘」。これは、企業の独身寮だった築51年の物件を108室の大規模シェア型賃貸住宅にリノベーションしたもの。
1000平米を超える外構空間を生かして、ウッドデッキの縁側テラスや、バーベキューができるアウトドアデッキ、ルーフテラスなど、屋外にも共用スペースを設けている。
カギはハード面とソフト面の両立
同社が考える「良質なシェアハウス」の条件は2つ。1つは内装や設備などのハード面。占有部は、机とイス、ベッド、空調、冷蔵庫が基本セット。共用部の基本仕様は、キッチンとラウンジスペース、トイレ、シャワー、ランドリー。「たまに入りたくなる」という要望も多く、湯に浸かれるユニットバスを設置するケースも増えている。また、物件の状況によって、シアタールームやルーフテラスといった交流スペースを増設することもある。
また、ユーザー同士の交流の核となる共同キッチンとラウンジに力を入れるのは当然だが、意外と重要なのは、コンロやトイレ、浴室の数。ストレスのない生活を送ってもらうためには、入居者の数や、学生か社会人かといった属性によっても調整する必要がある。
もう1つはコミュニケーションの部分をどうマネジメントするか、というソフト面。ポイントは、ある程度の交流が進むまではイベントを主導し、ユーザーが自主的にイベントを行うようになってからは裏方としてサポートに徹することだ。
「競合が増えてきたこともあり、設備面のクオリティの高さが以前より求められるようになっています。また、ソフト面を重視する方が増えてきているので、デザインや施工だけでなく、運営を行っている強みが一層発揮できるようになってきました」と、賃貸事業本部長の竹内健取締役は話す。

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