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「まちなか」の活性化に一役
ドーナツ化が進んだ群馬県前橋市では、中心市街地である「まちなか」で暮らそうという取り組みが盛んだ。その一環で生まれた「シェアフラット馬場川」の事務局の大橋慶人氏に立ち上げと運営について話を聞いた。
学生向けのシェアハウスと商業テナントの複合ビルとしてコンバージョン。
既に、まちづくり関連会社とブティックが入居中
商店街のメンバーが出資者に
「シェアフラット馬場川」は、1969年に建てられた3階建ての空きビルを学生向けのシェアハウスへと改修したもの。かつては、1階にシンガーミシンショップと電器店、2階に喫茶店と編み物教室、3階に商事会社が入居していた。特に2階の喫茶店「ローマ」は地元の人気店だったが、テナントが次々に撤退していき、15年ほど空きビルとして放置されていた。
地元で人気の喫茶店をはじめ、かつては賑わっていた商業ビルも時代とともにテナントの撤退が相次ぎ、約15年間空きビルとして放置されていた
2012年、「まちなか」で空きビルを活用した若年世代の住空間を創りたいと考えていた前橋工科大学の石田敏明教授が、大橋氏の紹介を受けて、この空き家に出会い、「シェアフラット馬場川」のプロジェクトは動き始めた。東京都に住んでいたオーナーを説得して建物を検査したところ、是正が必要な箇所が90以上も発見され、改修費用の見積もりは最終的に4000万円を超えた。

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