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《リノベーション物語》板五米店、築100年超の町屋を改修

《リノベーション物語》板五米店、築100年超の町屋を改修

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リノベーション物語ロゴ板五米店

 2019年12月15日、東京・板橋の仲宿商店街の一角に築100年を超える商家を改修し、おむすびカフェ「板五米店」がオープンした。同プロジェクトは板橋区・商店街・向こう三軒両隣(東京都板橋区)の連携によるもの。企画及び運営は向こう三軒両隣、設計はアルセッド建築研究所、施工はヤマムラ、オーダー家具ははち工房。同施設を拠点として街全体の活性化や情報発信を目指す。

土蔵造の町屋を改修しておむすびカフェ「板五米店」をオープンした土蔵造の町屋を改修しておむすびカフェ「板五米店」をオープンした

引張鉄筋が鉄板引き戸のガイドに

 にぎやかな商店街の中、ノスタルジックな雰囲気でたたずむ土蔵造の町屋が板五米店だ。ひときわ目を引くのが、建物の両側にある2階の軒高まであるレンガ壁。この両側の壁の転倒を防止するために、引張鉄筋(テンションバー)が数カ所に設けられており、引張鉄筋の一部は2階正面の鉄板引き戸のガイドとしても利用されている。

板五米店 窓から外を見ると、特徴的なレンガ壁が見える窓から外を見ると、特徴的なレンガ壁が見える

板五米店 改修では間取りや構造は大きく変えておらず、建物がこれまで歩んできた時間を感じられる 改修では間取りや構造は大きく変えておらず、建物がこれまで歩んできた時間を感じられる。

 地域の人と一緒に店を作り上げた点も特徴だ。大掃除や障子の張り替えなど地域の人が参加して行った。また、テーブルや椅子の一部は、オーダー家具を手がけるはち工房が行ったワークショップで地域の人と一緒に制作したもの。机の裏側には参加者の名前が刻まれている。さらに、店のロゴマークは板橋在住の女性が考案するなど、地域とのつながりが随所に見ることができる。

 改修費は約2000万円。

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