イトコー、モデルハウス兼コワーキングに

愛知県豊川市に、築52年の2階建ての戸建て住宅をリノベーションしたコワーキングスペースがある。地元の工務店、イトコーが手掛けた「TOCOTOCO」だ。今年、TOTOリモデルクラブのリモデルスマイル作品コンテストも受賞。2階は未改装のままで、断熱性能を比較できるモデルハウスとしても活用する。

【リポート／編集部　高田遥介】

中は自然素材を感じられるデザイン。古い梁をわざと残した

1階は断熱、2階は既存

イトコーはリフォーム売上高約3億円、新築の注文住宅を年30棟手掛ける。会社全体では30億円の売り上げをほこる。

この物件は、もともと同社が新築として竣工した戸建て。築年数が50年を超え、不動産売却の相談を受けた。

話を聞くと、ある大手の住宅会社からは解体して、アパートにすることも勧められていた。「しかし、その方はアパートにすることに抵抗がありました。まだ使えるのに壊すのはもったいないと考えていたからです」（伊藤博昭社長）

同時に、同社がリノベーション事業を進めようとしていた時期でもあった。モデルハウスを作ろうと考えており、改装することにした。