解体業者と施主のマッチングサイト「クラッソーネ」、1万4000件弱の契約実績に

解体工事の一括見積もりサービス「クラッソーネ」を運営するのがクラッソーネ（愛知県名古屋市）だ。同サービスは解体工事会社と解体を希望する施主をウェブ上でマッチングするサイト。創業から12年で相談件数は12万件以上、解体工事の累計契約件数は1万4000件弱にもなる。年間の契約件数や売上高は非公開だが、「徐々に増加している」と川口哲平社長は話す。好調の背景には、空き家を処分したいというニーズの高まりがある。

AIが査定

空き家処分ニーズ高まり、一括見積もり増

サービスの流れは、まずユーザーがウェブ上のシミュレーションを利用することから始まる。解体したい物件の種類など10の質問に答えるだけで、AIが解体費用の概算費用を算出。一括見積もりを依頼したい場合は、ウェブからサービスに申し込む。次に、同社がユーザーに工事会社を3社程度紹介する。その後、工事会社は現地調査を実施。ユーザーは正式な見積もりを取得でき、比較検討できる。気に入った業者が見つかれば契約後に工事となる。業者選び自体は無料。同社の売り上げは工事が成約した場合の手数料だ。

業者を比較検討できたり、工務店などを通さずに直接工事会社に依頼できたりすることで、解体費用をコストダウンしやすい点が売りだ。施主からは「安く解体できた」「安心して任せられる業者が見つかった」など声が上がっており、年々契約件数を伸ばしている。

工事会社の評価や口コミが公開されている点も特徴の一つだ。評価項目は、対応マナー、工事品質、工期遵守、近隣配慮など。評価や口コミは過去の利用者によるものであるため、第三者の評価を基に工事会社を選ぶことができる。