今やコンビニよりも多いといわれるクリニック。競争激化を勝ち抜くためには患者の集まる医院づくりが欠かせない。これまで20件強の医院の改修を手掛けてきたエーアイ アーキテクトスタジオ(大阪府豊中市)は、外からの見栄えから変える必要があると、ポイントを解説する。
白い壁に太い青のラインを入れ、その下にクリニックの名前を入れた。
バス通りにあるため目につきやすい
視認性を高める
「ベッドを持たないクリニックは特に競争が激しく、新規を取り込みたいので、外側からより良く見えるデザインにしなければならないですね。特にインパクトを求められます」と池上明代表はクリニックの改修傾向を述べる。
過去に施工した2階建ての整形外科の事例では、2階の白い壁のファサードに太い青のラインを入れて印象を強めた。 その上で、そのラインの下に名前を入れて、クリニックであることをPRした。
「この医院は路線バスの通り道になっており、一般消費者がよく見ている場所なんです。ですから、クリニックがそこにある、という印象づくりが非常に重要だったんです」(池上代表)
また、コンビニをコンバージョンした歯科クリニックの事例では、大きな窓をあえて生かし、窓際を待合スペースにした。 椅子はオレンジで統一。夕方になると、内装の照明で色が浮き出るようにした。同医院は鉄道の沿線にあることから、特に夕方に電車で帰宅する消費者の目に留まりやすく、開業後の来院者が押し寄せたという。
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