Hangers(ハンガーズ) 君和田重則氏
輸入壁紙やデジタルプリントなどの特殊壁紙施工の全国ネットワーク「Hangers(ハンガーズ)」が本格活動に向けて動きだした。昨年10月後半の立ち上げから約3カ月、既に全国約30社が加盟する組織に拡大している。発起人の1人であるK3(東京都中野区)の君和田重則社長に、立ち上げの経緯と目指す先を聞いた。
技術による職人活躍の場を
――輸入壁紙やデジタルプリントの施工ネットワークと言うと、とてもニッチな市場を対象としている気がします。
ただ、実は現在、輸入壁紙は半分ぐらいがデジタルプリントになっています。日本市場のように「デジタルプリント壁紙」と壁紙の中で区別されるのではなく、普通に壁紙として、市場に出回っているのです。
――それだけ市場ができているのですね。なぜでしょう。
発注してから出力するため、在庫を持たなくていいからです。そのため、究極のエコ壁紙がデジタルプリントじゃないかと。当然、廃棄もない。今後は日本もこのデジタルプリントの市場が広がると考えています。
――なるほど、従来の在庫を持つ壁紙の商売を変えるかもしれないのがデジタルプリントの市場なのですね。それと、全国の施工ネットワークの設立とどうつながってくるのですか。
そもそも日本では輸入壁紙やデジタルプリント壁紙を扱いたがらない傾向がありまして、それは、無地と異なり、クレームがおきるからです。ただ、それは技術というより知識がないから起こることでして、商品を知れば、貼ることは可能です。
――ただ、従来通り無地の壁紙では、価格競争になり、人工はあがらないわけですよね。デジタルプリントが普及し、技術を売る市場ができれば、職人の価値を高められる。
その通りでして、施工費を適正価格にしていきたい。私の場合、平米単価では仕事を受けないことを決めていまして、1日25平米、その人工でいくらという形にしています。

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