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コイニー、リフォーム代金をカードで決算

コイニー、リフォーム代金をカードで決算

コイニー
佐俣奈緒子 社長
1252号 (2017/02/14発行) 12面
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コイニー 佐俣奈緒子 社長コイニー 佐俣奈緒子 社長

 クレジットカード決済会社「コイニー」(東京都渋谷区)が提供するカード決済サービスの利用が、リフォーム事業者の間で広がりを見せている。スマートフォン(スマホ)やタブレットを使って、客先はもちろん離れた場所の顧客からもクレジットカードでの代金回収が可能なサービス。同社の佐俣奈緒子社長に利用のメリットなどを聞いた。

導入のハードル下げる

――2012年に創業した経緯は。

 中小の企業さんにとってクレジットカード決済は導入コストが高かったり、使い勝手が難しかったり、また入金が遅いといった様々な課題がありますが、そこにフォーカスしている事業者がそれほど多くはありませんでした。カード決済を導入するハードルを下げたいと考えたのが、創業の元々のきっかけです。

 実は日本には支払い手段はたくさんあります。クレジットカードは皆さん持っていますし、その他にお財布携帯とか電子マネー、コンビニ払いとか、多岐にわたっていますが、それらは一部の大企業が導入するものであって、例えば商店街の家族経営のお店はまだ現金決済です。いくら支払い手段が増えても、カード決済を導入するハードルを下げないと、日本は現金社会のままで居続けてしまう。そこで誰でも導入できる決済サービスをつくりたいと考えたのです。

――リフォーム業界ではまだ9割が現金払いです。カード決済に関心のある会社が2割ほどあるというデータもありますが、結局現金のままのようです。今後、御社ではリフォーム業界のカード決済を推進していくのですか。

 リフォームについては、クレジットカード協会がこの分野をあまり強く押していなかったこともあり、審査を通しづらかったという背景があります。私どもは審査の部分から見直したので、申し込みのあったリフォーム会社さんの9割強は審査に通過していただいています。リフォームやリノベーションが今後ますます広がっていく中で、カード払いができる体制を広げていきたいと思います。

"ブラックボックス"を開ける

――御社のサービスを導入しているリフォーム事業者の数はどのくらいですか。

 約2000社にご利用いただいています。着実に増えていて、LIXILさんとの提携を皮切りに、いろいろなパートナーさんが増えています。

――御社のカード決済を使うメリットは。

 1つには、手元に現金がなくても、その場で決済できること。現金振り込みなどと違って期日に遅れることもありません。また、現金回収の手間や紛失のリスク、管理上のリスクなどもありません。カード手数料は3.24%が基本。リフォームでの決済金額の単価は平均で30万~40万円、上限は350万円まで決済できます。

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