ハンズシェア 内山達雄社長
職人が足りない業者と、仕事が欲しい職人をマッチング―――。サイト「ツクリンク」はこのような「職人」に関する不都合を解消するサイトだ。同様のサイトはすでにいくつか存在するが、特に同社は会員数が1万人を超えるなど利用者を増やしている。運営会社ハンズシェア(東京都渋谷区)の代表で、元鳶職という異例の経歴を持つ内山達雄氏に聞いた。
総額20億円超の案件が紹介
――ネットで職人を探すという珍しいサイトです。利用者は増えてるようですね。
最近は特に会員登録が増えていまして、月に1000くらいあります。1年ほど前は月に400社程度だったので今はかなり伸びてきていますね。月間120万PVにもなり、多くの方に見られるようになってきました。
――サイト自体は2013年5月にスタートしました。
今1万人を超える会員数になりました。ほとんどが口コミ。現場で「職人さんが足りないんだよね」なんて話があると、こういうサイトがあるよという形で広まっているようです。
――サイト上には「クロス張替え45360円」「外壁工事の職人さん募集!」といった「案件一覧」というページがありますね。ここに書き込んで職人の募集をかけると。
はい。無料で職人さんを募集することができます。具体的な金額を入れて募集もできますし、こういう工事があるんだけどいくらくらいでできますか、という「見積もり希望」といった形の募集でも大丈夫です。職人側はこの一覧から請け負いたい仕事を選ぶ。これも無料です。
――どれくらいの募集があるんですか。
月間500件案件くらい。これまでの募集案件の総額を全て合わせると20億円を超えます。
―― なかなかの額ですね。実際にどんな方が利用されているのでしょうか。
様々な方が登録されてます。例えばハウスメーカーもありますし、ゼネコンもありますし、リフォーム会社。大体は下請けさんを探しているんです。
技術の高い人に出会いたい
――「手が足りないから募集する」というケース以外に、どんな理由で仕事を出すことが多いのでしょうか。

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