スペースマーケット 重松大輔 CEO
空いた空間を貸したい人と借りたい人を結びつける仲介サイト「スペースマーケット」。ここには1万件ほどの貸し出せる「スペース」が登録されており、時間単位で借りることができる。運営するスペースマーケット(東京都新宿区)の重松大輔CEOに、このユニークなビジネスについて聞いた。
仲介手数料が収益
――日本全国、1万物件登録されているようですが、リフォームされている物件もかなり多いですね。
「リノベる」でリノベーションした自宅を貸し出している人もいますよ。基本的には十分に使われていない余ったスペースとかオフィスとかが多いのですが、自宅を貸し出すという人も増えてきています。会社で働いている間、自宅マンションをレンタルスペースとして他者に貸し出すことで、ある人はレンタル料で得られる売り上げが月8万円ほどあるそうです。鍵がスマートロックになっていて、スマホで鍵が開け閉め出来たりしますので、貸し主が外で働いていても問題ありません。
起業した当初はこんな利用の仕方は想像つきませんでしたが、確かに外で働いている間、誰も使っていない家は価値を生んでいませんよね。でも貸し出せることができて、借り手がいれば、価値が生まれます。
――貸し出す人は個人が多いのでしょうか。
多いですね。空いているのでとりあえず貸し出してみようという感じです。ダイレクトに収益が入るので、不動産投資と同じですよ。
――その仲介料がスペースマーケットの収益になると。
貸し出すホストから30%、借りるゲストから5%頂くというビジネスモデルです。
1万の「スペース」が時間貸しされているスペースマーケット
パーティ、会議などで利用
――借り手は何に利用するケースが多いのでしょう。
借りたいニーズからスペースを検索できるように、物件をパーティ、会議、撮影、ロケ、イベント、宿泊といったカテゴリーにも分けています。そのカテゴリーが主な利用者のニーズで、ちょっと変わったところで会議をしたい、オシャレな部屋でパーティをしたい、そんな要望が多いですね。法人が3割、個人が7割で、月間数千件の引き合いがある。2014年に起業した時は、半年は一桁台でしたので今になってかなり急速に伸びてきました。
――中でも人気の物件というのはありますか。

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