リノベる 山下智弘 社長
中古マンションのリノベーション事業で今、最も急成長している一社がリノベる(東京都渋谷区)だ。今年3月末には7期目が終わり、売上高は40億円強で着地。リノベ請負を主力とする会社でこれほど早く売り上げを伸ばしたケースは珍しい。さらなる拡大を目指す山下智弘社長に、中古仲介とリノベを組み合わせた「ワンストップ」ビジネスをどう伸ばしていくのか、戦略について聞いた。
今期の課題は教育
――前期を振り返って、ここを強化したと言える点はなんでしょうか。
前期はかなり人を採用しました。4月に新卒が21人入ってきたことで社員数は200人を超えましたね。前期の始まりの時に比べると人は1.5倍くらいになっていると思います。なので今期は教育が大事です。
さらに店舗を出していきたいと思っていますから、そのためにはどうしても人が要ります。私どもはウェブ集客が得意で、実際好調なのですが、結局は来店された方に対応する「人」が必要なビジネスなんです。
――不動産探しからリノベーション、そしてローンのサポートまでをワンストップで提供するのがリノベるのサービスですが、やはり肝心なのは「人」だと。
「人」が本当に大事。というのは、このサービスは、建築、不動産、金融、この3つを理解していないと提案できない、そういう商品なんです。新築とか、リノベ済みの再販とは違って、汚いままの中古をリノベしたらこうなる、というふうに、目に見えないものを売ることなので、ご提案が非常に難しい。ワンストップをやられている皆さんに聞いても、やはりここを悩まれています。
三井物産から資金
――買取再販物件は確かに中古住宅ですが、中身は奇麗。未改修のまま売るワンストップとは提案の仕方も違うわけですね。

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