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【サンワカンパニー×セカイエ 対談】 若手ECサイト経営者が語る、リフォームをネットで売る秘訣

サンワカンパニー × セカイエ
山根太郎社長 × 高間舘紘平社長
1267号 (2017/06/06発行) 9面
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サンワカンパニー 山根太郎 社長 × セカイエ 高間舘紘平 社長サンワカンパニー 山根太郎 社長 × セカイエ 高間舘紘平 社長

超えろ!「20万円の壁」

 それぞれ住宅設備・建材のイーコマース(EC)事業を展開する、サンワカンパニーの山根太郎社長とセカイエの高間舘紘平社長。2人はともに1983年生まれで、大阪を本拠地に独自のビジネスを展開している。今後、リフォームや住宅設備をネットで購入するユーザーは増えていくのか、という質問に対して二人は「増える」と口をそろえる。住宅資材のネット販売の今とこれからについて聞いた。

「施工」が課題だった

――4月から2社が業務提携し「coziコンシェルジュ」というサービスを始めました。これはサンワカンパニーの商品を一般の方が購入する際、施工業者が決まっていなければセカイエがネットワークしている職人とマッチングして取り付けまでサポートするというものです。どうしてこのような連携を図るようになったのでしょうか。

山根 私どもの商品を気に入ってもらって買おうと思っているんだけども工事をしてくれる業者が見つからない、決まっていないという方がいて、1日4~5件くらいはそういうお問い合わせがあったんです。これまでは断ってしまっていたのですが、やはりそれは申し訳ないという気持ちがあり、工事をどうしようかということが一つの経営の課題でありました。もちろん以前からセカイエさんのことは知っていて、でも業務提携しても私どもはメリットがあるけれどセカイエさんには何かあるのかなと思っていました。

高間舘 4月からリノコのサイトでもサンワカンパニーさんの4つのキッチンの取り扱いを始めたんですけど、私たちとしては単純にサンワさんの商品を取り扱えることで他のサイトと差別化ができると思っていたので、一緒にやるメリットがあると思ったんですよね。それとサンワさんは私がファンドで働いていた時から知っていましたし、そのビジネスモデルも独自性が高く異端児的な存在でした。山根社長に代わってから特にブランディングを強化されているので、私どももそういう商品を扱う価値がありますし、リノコに来てくれる人にしても単純に選択肢が増えるので喜んでもらえますよね。

「1万社から900社に厳選」

――リノコに関わる工事業者はどれくらいあるのでしょうか。業者の品質が高くないとトラブルになりますよね。

高間舘 900弱あります。最近は毎月100くらいの工事会社から仕事を請け負いたいという応募があるのですが、だいたいお断りしています。単価が合わないとか、私どもの追加請求なしというやり方に面倒だと感じたり、あとは単純に敬語が使えずマナーが悪いとか。これまで1万社弱ほどこういう形で接触して、900社弱に厳選しているんです。なぜかというと、リフォームは商品を売って終わりじゃないビジネス。人の手が介するサービスなので、施工をどうするかはこのビジネスにおける主眼です。

山根 この話を聞いた時にこれだけの工事ネットワークを独自に作っていくのは無理だと思いました。ただ私どもでもメーカー工事の下請けに入りたいという業者は募集しています。

――お二人は住宅資材やリフォーム工事をネットで売る、というかなり特殊なビジネスをしていると思います。それは生活用品とか家電とかアパレルとかそういうイーコマースよりも単価が高いからです。やはり容易ではないですよね。

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