キツタカ、市場縮小に負けない畳会社

キツタカ　橘高勝人 社長

「リノベ畳」「キャンディ畳」...続々開始

　畳の改修で国内トップレベルの実績を持つキツタカ（東京都大田区）。畳のマーケットは縮小が続く中、同社は事業を年々拡大させてきている。今注力しているのが賃貸改修の現場で畳の利用を促すこと。橘高勝人社長に独自のビジネスモデルを聞いた。

年商は60億円

―― 今どれくらいの改修を手掛けているのでしょうか。

　年間の受注件数は大体15万件です。そのうち、ふすまなどを除いた8割程度が畳関連。ですから畳は年12万件くらいの受注です。今キツタカ単体で45億円の年商ですが、その8割くらいが畳ふすま工事。グループ全体の売り上げは60億円ほどです。

――なぜそれだけの受注があるのでしょうか。

　これは2万2000社のリフォーム会社さん、工務店さんとお付き合いがあり、皆さんからお仕事を頂いています。

　私たちは、リフォーム会社さん、工務店さんがお客様であって、直接エンドユーザーさんに営業したり、ホームページで値段を公開してしまうようなことは一切しないんです。最近リニューアルしたサイトでも「畳のご用命はお近くのリフォーム屋さんに」とお伝えして、黒子に徹するんです。経営理念が「リフォーム・建築企業様のお役に立ちたい」というものなので、それを徹底的に守ること、それを20年以上継続してきてました。

賃貸を「キツタカ」風和室でリニューアル

15人のコールセンター

――その大量の施工依頼をどうこなすのでしょうか。畳だけでも月1万件あります。