大和ハウスリフォーム 村井勝行 社長
大和ハウスグループのリフォーム事業が好調だ。2017年3月期の売上高は前年比6%増の1055億円となり、ついに1000億円の大台を突破。リフォーム売上ランキングでは第3位となり、ついにトップ3入り。今最も勢いのある大手といえるだろう。同社のグループでリフォーム事業を担う大和ハウスリフォームの村井勝行社長は「1位を目指す」と語る。戦略を聞いた。
交換ではなくリノベ
――昨年の4月に社長に就任してから1年半がたちました。リフォーム会社の経営をしてみて何を感じましたか。
売り上げは伸びたのですがもっと簡単に伸びると思っていました。当たり前ですが、リフォームというのは、大和ハウスの他の事業と1件あたりの単価が違う。50万とか、100万といった少額なものに、コツコツとやらないといけないんだなと感じました。件数を上げるには繰り返し繰り返しまじめにやる能力が必要なんだなと。自分も含めて社員の皆さんの意識改革をしなければならないということで全社員に会うことから始めました。
――前期は「リフォームサロン」という住宅地の近くに店舗を出店する新たな戦略に取り組み始めました。
リフォームサロンは難しかった。2店舗閉店し、今は8カ所です。リフォームには修理、交換、リノベーションがあると思っていて、修理は絶対必要なもので、これは大和ハウスがやっていく。それで、交換というのは、例えばトイレや給湯器を交換したいというものなのですが、これは私たちの会社でやることなのか、ということなんです。これは物販に近い世界で、実際交換される方は、ネットで調べられ「他の方が3万円安いですよね」と言われたりします。実際、このリフォームサロンは修理、交換が多いんです。で、リフォーム会社の私どもがやらなければならないのはリノベーション。これが大事なことなんです。だって、ネットで買えませんからね。
――そうなると前回のインタビューで重視すると言っていた「インスペクション」からの総合提案という営業スタイルが大事ですね。
インスペクションは根幹です。リノベーションをもっと増やすための店舗にしていきたい。失敗した店舗もありますが、今後も増やす方針で30にはしていきたい。
アパート売上が4割
――大和ハウスグループでは様々な会社がリフォームを手掛けていますが、大和ハウスリフォーム社単体では売上高が60億円ほど伸びたそうですね。この要因は。
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