oh庭ya 増島靖史 社長
リピーター9割ビジネスをFC化
植木職人でなく、あくまでサービス業として新スタイルの植木屋を標榜する「oh庭ya(おにわや)」(愛知県名古屋市)。2004年、一坪100円の草刈りサービスから始まり、現在は多岐にわたるサービス内容と明瞭な価格設定をもって、全国に81店舗を展開する。創業者の増島靖史社長に、創業の経緯やFC化の思いを聞いた。
庭の草刈りからスタート
――まずは、御社のサービス概要についてお聞かせください。
弊社は2004年の創業以来、「庭の手入れ」に関する様々なサービスを展開しています。最初は庭の草刈りからスタートし、それから草取り、立木の伐採といったお客様のニーズに応えながら業容を増やした結果、現在は剪定や庭木の刈り込み、植木や庭木の抜根・植栽・移植など庭のメンテンス全般・管理を手掛けるようになりました。2015年の秋からはFC展開をスタートし、現在は直営14、FC67の計81店舗を全国に展開しています。
――そもそも、どのような経緯で現在の事業をスタートされたのでしょうか。
実は、農業ビジネスが最初でした。ただ、農業は閉鎖的かつ規制が厳しく、仮に優秀な人材と大きな資金力があったとしても、新規参入は難しい。その当時、農家の方から草刈りの依頼を多く頂いていたので、ならばこれを専業でビジネスにしてみようと考えたのが始まりです。
それで地元の愛知県豊橋市で「草刈り・一坪100円」という新聞広告を小さな枠で出したところ、依頼が来ると思っていた農家からは反響ゼロで、むしろ一般の方から20件もの問い合わせを頂いたんですね。
――思わぬところで、意外な需要に気付いたのですね。
ええ、それで植木業界について色々と調べてみると、庭士は庭の小さい一般住宅の草刈り作業は請けないということが分かりました。では、それまで誰がその仕事を担っていたのかというと主にシルバー人材センターで、しかも半年待ちというのが当たり前という世界だったのです。これなら一般向けのビジネスになると思い、始めてみると予想どおり依頼が殺到し、次第に草刈り以外も手掛けるようになったという流れです。
素人だからできること
――それですぐに規模を拡大されたのですか。

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