・水まわり工事専門の多能工を育成する専門学校が、開講から1年半
・卒業生に実務経験を積ませている会社では、メリット享受
・多能工1人で利益に倍の差も、注目増加傾向
リフォーマー専門学校 大澤仁志 代表理事
宿泊施設完備で本格受け入れ開始
水まわり工事に特化した多能工を育成する「一般社団法人リフォーマー専門学校」(広島県呉市)。開講から1年半、受講生のための宿舎も完備し、多能工の標準化を目指し、育成を続けている。大澤仁志代表理事に、これまでの成果と今後の課題を聞いた。
開講から1年半
―― 開講から1年半が経ちました。卒業生は順調に増えていますか。
現在までで卒業生は50人弱くらいです。多能工育成がまだ成長期に入っていないこともありスピード感はやや遅く感じますが、リピートしてくれる会社も少しずつ増え、注目の広がりを感じています。リピートが一番多い会社では、最大5人が入学、卒業しました。
――卒業生が戻った会社では、どのようなメリットが出ているのでしょうか。
営業と連携し、卒業生に実務経験をどんどん積ませている会社では、多能工のひとり立ちも早く、メリットを感じてくれているようです。しかし、経験を積める環境が整っていない場合、ひとり立ちするまでに半年はかかります。なぜなら学校では、工事に必要な材料や道具を用意してから工事のやり方を教えますが、実際の現場ではその段取りから自分で行う必要がある。効率よく作業を進められるようになるには、どうしても実践経験を積まなければなりません。
――営業の立場からすると、確かに、卒業したての多能工に仕事を振るのは勇気がいります。

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