【住まいの注目ベンチャー・インタビュー】みんなのマーケット、生活サービス会社とユーザーをマッチング
・くらしのマーケット、出張訪問サービス業に1万7000社の登録
・事業者に対する講座など、フォローの充実具合で他社と差別化
・サービス界のAmazonのような立ち位置を目指す
みんなのマーケット 浜野勇介 社長
1万7000社が登録
ハウスクリーニング・引っ越し不用品回収・家の修繕修理といった、家や生活にまつわる出張訪問サービスを提供する「くらしのマーケット」。同サイトを運営するのはみんなのマーケット(東京都品川区)。出張訪問サービス業に参入する企業が増える中、同社の強み・今後の展望を浜野勇介社長に聞いた。
既存の既得権益ない業界に目をつけた
―― くらしのマーケットが提供しているサービスについて、教えてください。
くらしのマーケットは、簡単に言うと「サービスのインターネット商店街」です。ハウスクリーニングや引っ越し不用品回収業者といった出張訪問サービスを利用したいユーザーと、事業者をマッチングさせるサイトです。最近はかなりカテゴリーがばらけて、家の修繕修理分野から出張カメラマンまで、多岐にわたってサービスを行っています。カテゴリー数で言うと、200はあります。
事業モデルとしては、手数料として成約金額の20%を事業者からいただいているので、これが収益となっています。
具体的な売上高については非公開ですが、年間数十億円の後半くらいの金額が流通していますのは確かですね。
――創業は2011年でしたよね。当時はこうしたサービスはまだ珍しかったですよね。
2011年7月に今の事業をリリースしました。それまでは大学生時代に立ち上げた広告業をやっていたのですが、あまり伸びていませんでした。その頃、業界として市場規模が伸びているところ、かつ、既存の既得権益がなく今後巨大市場になる可能性がある事業を探したところ、サービスEC市場にたどり着きました。
――どのように事業のアイデアを当時思いついたのですか。
これは自分の体験から思いつきました。実家のベランダに手を加えた際に、安くやってくれる業者もあれば高くやってくれる業者もいて、比較することができないなと気付いた自身の経験がきっかけでした。
モノだったら価格.comのように価格を一括比較できるサイトがありますが、サービスとなると大手企業の一括見積もりくらいしかありませんでした。それらのサイトでも最後まで値段が分からなかったりすることがありました。こうした背景から、中小企業も含めて値段だけすぐに知れるシステムが欲しいなと思い、事業にしました。
――立ち上げ直後はやはり大変だったのでしょうか?

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