住設・建材流通大手の渡辺パイプ(東京都千代田区)の2025年3月期グループ売上高は前年度比111%の4516億円、経常利益は200億円超えと増収増益の見込みだ。住建事業の売上高も前年度比113%の1327億円と、引き続き伸長した。2026年にはグループ売上高5000億円突破を視野に、「エリアと業態を超えた情報共有を強化し、全業態でナンバーワンを目指す」と語る渡辺圭祐社長に、今期の戦略や課題について聞いた。
年1万4000社を新規開拓
渡辺圭祐社長
──引き続き、前期は増収増益になりました。好調の要因はどこにあると考えていますか。
売上高は値上げ分の恩恵が2〜3%くらい、残り5%くらいは新規開拓によるものです。新規開拓の口座開設先は、過去最高の年間1万4000社になりました。全国に700拠点ある営業所が20社ずつ開拓した計算でして、口座の開設総数は約13万件となっています。
各部署は通常と別に新規開拓の予算も組んでおり、新規が振るわなければ評価が下がる仕組み、具体的には社数よりも売り上げの内容を評価基準にしています。住建部門では昨年5000件の新規開拓をしていまして、顧客の属性はリフォームと新築が7対3の割合、売上高1億円未満の中小企業が多いですね。

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