・リフォーム売上高鳥取一を誇るフィディア社長に事業への考えを聞いた
・リフォームもエクステリアも「娯楽」と捉え、地域住民とのつながりを重視
・顧客の意欲に訴える姿勢を大切にし、少額でもリピートを狙う
フィディア 福井龍介 社長
「来店客に提案してはダメ」
地方都市で、公共工事を中心とした建設業から始まり、ガーデニング・エクステリア・リフォームの店舗ネットワーク「ホームデコ」を展開、事業範囲を拡大してきたフィディア(鳥取県米子市)。現在リフォーム売上高は鳥取県最大規模となる7億3000万円を誇る。会社を成長させるためには「娯楽」という観点で、上りのエスカレーターに乗る必要があると話す福井龍介社長に事業への考えと理念について聞いた。
都心より地方が向いている
――公共工事を行う建設業から始まり、現在はリフォーム、エクステリア、またはスクール運営や雑貨販売など幅広く手掛けていますが、貴社発展の原動力として地方ならではの戦略があったのでしょうか。
それは、そもそも「都会」と「地方」という二くくりにする考え方自体が問題と思うのですが、「地方」と言っても、不便さや人口減少が問題視される過疎地と、ここ米子市のような地方都市とでは全く性質が異なります。
私としては、リフォーム・エクステリア産業は、本質的には、都会より地方都市の方が向いている商売で、本来「娯楽」産業ではないかと考えています。ここは田舎といっても、生活する上で必要な生産活動は一通り行われ、必要なものも揃っている。ただそれで都会のように競争が激しくはないですから、地域住民とつながり、お互いのモチベーションを高める中で、本当に必要とされるオンリーワン企業を目指すことができますね。
――貴社が考える「娯楽」産業とは。

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