ハンズシェア 内山達雄 社長
「建設業界の無駄をなくす」
建設業のマッチングサイト「ツクリンク」の登録会員社数が、3万社を超えた。開発から6年での達成だが、直近2年で倍近く伸びた。職人と業者のマッチングサイトが増える中、急成長を遂げる同サイトを開発、運営するハンズシェア(東京都港区)の内山達雄社長に、その秘密を聞いた。
厳しい基準で安全なプラットホームへ
――開発から6年目で、会員者数が3万社を超えましたね。
ユーザーに真摯に向き合ってきた結果です。若くして技術力をつけて独立したものの、営業が苦手な人がいる。そういった職人さんの能力をPRし、マッチングできる場になりました。
利用料無料で、有料プランは約180社が利用しています。有料プランなら上位表示されます。流通総額は累計200億円。マッチングは数万円から数千万円まであり、月次5億円~6億円のマッチングがあります。
対象は全国全業種の職人の仕事。現在、月800件から1000件ほど登録社数が増えています。
――登録している方は、どういう方が多いですか。
職人では、大手ハウスメーカーの下請けができる人や、より良い仕事を求めている人です。会社だと「会社を大きくしたい」という高い意欲の人がいます。
メリットとしては、大きく3つ。まず、個人の場合、独立後に仕事が増えて法人化につながること。次に、元請け会社では、工期を長くする要因となる下請け会社や人探しにかける時間を減らせます。そして、社会保険など待遇面の情報も掲載されているため、会社の与信力が分かることです。リフォーム会社の場合、新規でより安く、良い職人がいないか探すときや、新規拠点を探すとき、下請け会社をツクリンクで探してから出店できるようになります。ある九州の会社では、工事を地場職人に任せられるのでこなせる仕事量が俄然増え、出張をせずに済んでいるということです。
――競合他社でも、職人のマッチングサービスやアプリがあります。違いは何でしょうか。

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