センチュリー21・ジャパン 長田邦裕 社長
中古仲介+リフォーム本格化
日本で加盟967店(6月末時点)の不動産ネットワークを展開するセンチュリー21・ジャパン(東京都港区)がリフォームビジネスを本格化する。ストックビジネス強化の本部方針のもと、10月7日から中古住宅仲介時のリフォーム獲得をサポートする「リフォームシミュレーター21」の提供を開始した。長田邦裕社長にその展望を聞いた。
【聞き手/編集部 長田】
リフォームセットで仲介成立
――仲介の営業マンでも簡単にリフォームの見積もりを作成できる「リフォームシミュレーター21」の提供を開始しました。
簡単に見積もりを出すことで、リフォームをセットにして中古の仲介を成立させていくことが目的です。だいたいの目安の金額がわかりますから、中古の売買でお金を借りるときにリフォームの工事代も乗せて借り入れをすることができます。
リフォームの詳細の打ち合わせは後でやってもらうことが私どもの目論見です。そうでないと、仲介の契約もままならない段階でリフォームの話を始めてもわけがわからなくなってしまいます。そうしているうちに物件をほかのお客様に取られてしまっては元も子もないですから。シミュレーターを使って、まず枠を獲りましょうと。
それが進化していき、加盟店さんの中にも工務部ができて、細かい打ち合わせができる人が出てくれば、会社としてリフォームの請負ができるようになります。不動産の営業しかいない場合は、なかなかリフォームの設計打ち合わせはできないですから、まずは第一歩という感じですね。最終ステップは請負に持っていけるようにしていきたいと思っています。
――加盟店がリフォームを請負うところまで目指すのですね。
既存住宅を売るときにはどうしてもリフォームは付き物だろうということでリフォームにも力を入れましょうと言っています。
リフォームは不動産業と全く異なる分野ですから、今までの町の不動産屋さんは工務店に丸投げして紹介料をもらってきたけれども、リフォームを自ら請け負えるようにしたいのです。請け負ってうまくいけば、マックス35%の利益が取れるでしょう。うまくやるための手立てとして「リフォームシミュレーター21」をつくりました。加盟店の中でリフォームで成功しているところがあります。そういうところの社長10人くらいと協議しながらつくりました。
すぐ請け負えるかといったら、そんなに簡単ではないと思っていますが、本部で研修も行いながらシミュレーターを使いこなし、請負契約を結んでいただくことが大きな目標です。
――加盟店が967店舗あります。何店舗がシミュレーターを導入すると想定していますか。

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