エス・ビルド 澤口貴一 社長
オフィス改装、年間2000件
オフィスの内装リフォームで16期連続増収に成功しているのが、エス・ビルド(大阪府大阪市)だ。年2000件ほどの工事を手がけ、年間21億6700万円を売り上げる。オフィス改装に下請け特化することで他社と差別化したり、モチベーション高く働いてもらうためにインセンティブを手厚くしたり、独自のビジネスモデルを展開。「唯一無二の内装会社になる」と語る、澤口貴一社長に戦略を聞いた。
【聞き手/編集長 金子裕介】
働き方改革が後押し
――昨今、「働き方改革」が叫ばれていますので、オフィスをもっとよくしたいというニーズが高まっていそうですね。
実は年間の工事件数は2000件で、これは4年くらい変わっていないんです。それでも増収になっている理由は、その働き方改革なんです。1件単価は以前の倍くらいになっています。オフィス内にカフェを作るケースなんかもあったりして、お金をかけるケースが増えています。
それと私どもは大阪、東京で事業をしていますが、今「ハコ」がない。空いているオフィスビルがなくて、移転したくてもできない企業が多いんです。そうなると、今のオフィスを改装して良くしようとなるんですね。
――オフィス改装需要は高まっているわけですね。
以前に比べて従業員数も倍にし、受け皿を大きくしました。社員は63人なのですが、その内、東京に30人くらいいます。
――改装単価はどれくらいなのでしょうか。
20万~30万円の小さなものから、2000万円といった高いものまでありますね。ならすと100坪のオフィスでは、400万~500万円でしょうか。
――基本的にはオフィスデザインの会社から発注を受け、下請けとして工事するというビジネスモデルですよね。
そうです。デザインされたものを作るというのが仕事です。オフィスデザインの会社やオフィス家具の会社など、メインで20社くらいの元請けさんと仕事をしています。
――しかしなぜ、2000件もの依頼が来るのでしょうか。オフィス改装マーケットには競合が少ないのですか。
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