【ジョンソンホームズ インタビュー】有力ビルダーが中古住宅で成長
ジョンソンホームズ
リフォーム事業部・不動産事業部 加藤尚和 統括マネージャー
3ブランドで一次取得層狙う
異なる3つのリフォームブランドで成長するのがジョンソンホームズ(北海道札幌市)だ。同社は年間350戸のもの新築住宅を建てる有力ビルダーでありながら、新築と同じ一次取得層をターゲットに中古住宅の仲介とリフォームを組み合わせたサービスを展開している。同社の戦略をリフォーム事業部・不動産事業部加藤尚和統括マネージャーに聞いた。
【聞き手/編集部デスク 永塚昌仁】
1200万円案件を年50件
――企業としては新築の戸建て住宅会社というイメージですが、リフォームも活発に展開していますね。
前期のリフォーム売上高は16億5000万円でした。私どもは中古住宅の購入にかかるリフォームサービスで3ブランドを展開しています。工事の多くがマンションなのは共通していますが、リフォームの価格帯や内容によってブランドで差別化を図っています。
――どのようなブランドがありますか。
1つが「M+(エムプラス)」。これはマンションの専有部をスケルトンにまで戻してから、お客様の希望するデザインにとことん寄り添い作り上げる完全オーダーメイドのリフォームです。「ペットと暮らしたい」とか「リゾートホテルのような居室にしたい」と嗜好にこだわる方が主なターゲットです。平均単価は1200万円で年間50件ほど施工しています。
2つ目が「COZYの中古住宅専門店」。こちらはリフォームよりは中古住宅の購入そのものに目的のウェートを置くお客様がターゲット。床、壁、水まわりの交換を中心に、平均単価700万円程度で提供しています。年間では70件ほどの工事ですね。
3つ目が「ナチュリエリフォーム」。自然素材の建材を使った改修サービスで、「ナチュリエスタジオ」というインテリアショップを集客装置にしています。同じコンセプトの新築ブランドがあり、そこと連携をして展開しています。こちらは、客単価が大きくばらつくのですが、年間トータルで4億円ほどの売り上げがあります。完成直前にお客様自ら塗り壁をしてもらったり、収納を取り付けてもらうといったDIYメニューがあり、非常に好評ですね。
――なぜリフォームブランドを3つに分ける必要があるのでしょうか。

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