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【建材・設備流通トップインタビュー】フジコー、機器売りから「工事する問屋」へ

フジコー
髙橋伸之 社長
1398号 (2020/02/24発行) 5面
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フジコー 髙橋伸之 社長フジコー 髙橋伸之 社長

施工売上は10億円規模に

 資材を工務店に販売するだけでは同業他社と差別化が難しい建材・設備マーケット。材料販売に新たな価値を付加することが成長のカギだ。中でも増えてきているのが施工の支援。フジコー(茨城県水戸市)は茨城県を地盤に11拠点で、年商59億円を売り上げる建材販売店。工事力を高めていきたいと話す、髙橋伸之社長に狙いを聞いた。

工務担当が10人

――最近、「工事」を強化していますね。

 新しい会社案内を作ったのですが、表紙から中身まで全部、工事のことを書いています。ほとんどの工事ができるんですが、これを工務店に上手く伝えようと思いリニューアルしました。

――基礎、建方工事はもちろん、内外装、水まわり、防蟻など。新築もリフォームも対応可能だと書いてありますが、こうなるともう「工事会社」ですね。

 今は工務担当が10人いて、ここ3~4年で一気に増えたのですが、200を超える職人さんと取引しています。

――前期は年商59億円でしたが、工事の売り上げはどのくらいを占めるのでしょうか。

 だいたい10億円くらいです。これを15億~20億円くらいに伸ばして、年商の3割くらいにしたいですね。

――なぜ工事を強化しようと考えたのでしょうか。

 私どもの会社は1972年に創業しましたが、もともとは水道工事店に管材を売っていました。ただ、こう、上からというか、そんな態度でものを言われるものですから、もっと元請けの業者と取引したいと、25年やっていた管材を止め、建材・設備に切り替えて工務店に営業に行くようにしました。今の取引先は95%が工務店です。

 私はもともとパナソニックで働いていて、2005年にフジコーにお世話になることになったわけですが、なぜ機器ばっかり売っているのかと思ったわけです。

――機器を売るのが建材流通業の役割だと思いますが、そうではない、と。

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