キンライサー 佐藤公治 常務取締役
コロナで需要増、今期65億円目指す
給湯器リフォームを行うキンライサー(東京都港区)の売り上げが50億円を超えた。前年比154%という好調ぶり。その背景にはコロナによる在宅時間の増加もあるようだ。伸びた理由と今後の戦略について、佐藤公治常務取締役に聞いた。
【聞き手/企画開発部 長田京子】
閑散期に予想外の伸び
――50億円を超えた要因は何だと分析しますか。
去年の9月は消費税の駆け込み需要がありました。今年の4~5月は在宅率が上がり、給湯器を使う頻度が増えたことが影響しているようです。夫婦が家にそろっていることで、決めるまでのスピードが速いこともあります。6月はキャッシュレス5%還元の締め切りだったのでその駆け込みと給付金が影響しましたね。
また、去年の10月からテレビコマーシャルをうったおかげで、特に関東での認知度が上がりました。繁忙期はコマーシャルで伸びて、閑散期も予想外に伸びたことが50億円を超えた要因になったと思います。
――今期の目標は65億円です。どのような施策を考えていますか。
達成するためには施工も営業も人を増やし、戦力アップしなくてはなりません。
そこで、施工社員の独立を促す独立支援制度を作りました。1日に2.5件施工すれば、週に1日休みをとる前提でシミュレーションして年収1000万円はいきます。独立には工事のクオリティとお客様アンケートの点数が高いことが条件ですが、3年あれば独立できます。
――夢がありますね。営業体制に関しても何か取り組んでいることはありますか。
施工スタッフの自動段取りをしようとしています。今は営業が受注を獲得すると自分で施工の予定表を見て、この人に頼もうとやっているのですが、このやり方だと偏りが出てしまいます。
その施工社員がどういう資格を持っていて、施工が何時間でできて、お客さんの評判はどうなのか、それらのデータが全てファイリングされていれば、営業は何も考えなくてもシステムが自動的にアサインしてくれます。
こういう仕組みがあれば、ガス給湯器のことを知らなくても、ほかの業界ですごい営業成績を残している人が即戦力になります。
次の交換まで接点を持ち続ける
――8月からはガスと電力の小売事業も始めました。始めたのはなぜでしょう。

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