キタセツ 北川拓 社長
今期で31期目を迎えたキタセツ(東京都大田区)は、顧客管理に力を入れる。半径2Km圏内の地元密着型営業で、リフォーム売上高は9億円を超えるが、今期はコロナウイルスの影響もあり受注件数や工事単価が減少。打開策として力を入れ始めたのが、新たな顧客管理の開始だ。
【リポート/編集部・高田遥介】
コロナ禍で在宅勤務開始
――前期はリフォーム売上高9億2000万円と増収を達成されました。しかし、コロナで営業活動も通常通りいかなかったそうですね。
4月に緊急事態宣言が出てから、社員には公共機関を使っての通勤を禁止し、在宅で仕事できる人、公共交通機関を使用しないと出社できない人は在宅勤務にしました。また、工事の社員と営業マンは社用車11台の通勤使用を許可しました。
訪問時は、消毒スプレーと使い捨てスリッパを持参し、マスクを着用。万全の対策をしたことを事前に伝えて伺いました。
――対面主義のリフォーム営業でオンラインが一気に進んだんですね。
LINEでリフォーム希望箇所の写真を送ってもらい、それを確認して見積もりをメール、LINEに添付するなど、スタイルは変わりました。お客さんが人と直接会いたくない意識があったことで、オンラインでの打ち合わせを受け入れてくれる土壌ができました。お客さんも私どもも、共にオンラインを活用しようとなったのは大きい。
緊急事態宣言解除後の6月中も、車通勤、公共交通機関の使用禁止は続けました。7月からは基本出勤にしましたが、在宅で仕事できる人は引き続き在宅勤務です。
――いきなりの在宅勤務開始で、課題はありましたか。
ネット環境ですね。特にデザインチームはCADを使用しますが、データを自分のパソコンに落とすには時間も労力もかかる。マンションだとWi-Fiに限界があるとも聞きました。そこで自宅から会社サーバーに入れるようにしました。会社のパソコンをもう1台用意して、リモートで利用します。デザインチーム用に5人分購入しました。
自宅だとストレスなく集中して仕事できるそうです。オフィスは電話対応があり、なかなか1つのことに集中できないので。数値は取れていませんが、2、3人はコロナ前より生産性が上がったと聞き、全体で3割は上がったと思います。
ライン画面
ヒアリングシートを開始
――LINE相談、オンラインセミナーも始めましたね。
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