交換できるくん 栗原将 社長
昨年12月、東証マザーズに上場した交換できるくん(東京都渋谷区)は、平均単価13万円の工事3万件を、全てネットで受注している。施工も職人約80人が手掛け、ホームページには約6万のページがある。前期売上高40億円を記録した栗原将社長に、同社の強みと展望を聞いた。
【リポート/編集部 高田遥介】
職人は専用アプリで管理
――御社のビジネスモデルは、単価5万~50万円のトイレやビルトインコンロ、レンジフードといった少額工事が中心です。
前期は売上高40億円、経常利益は1億7000万円と、増収増益でした。その一番の理由は、集客も施工も内製化したことによる利益確保です。
リフォーム会社はチラシ配布や営業活動などを行い、キッチンやバス、フルリフォーム、外装リフォームを取りますが、私たちは自社サイトだけで集客し、ネット見積もりのノウハウと工事を一体化させました。また、現場調査をせずに、見積もりもネット上で完結できるので、問い合わせがきたら、早くて5分、通常なら1時間あれば見積もりは出せます。
それに職人が約80人おりますが、そのうち15人は自社職人。その他は、専属契約を結ぶ個人事業主などになります。工事の連絡が入れば、スケジュール管理の部門が効率的に職人のスケジュール選定を行い、職人はアプリで施工前日に自動的に組み込まれた予定に沿ってお客様宅へ訪問します。
この形で、会社全体で1日100件超えの工事を行わせていただいております。問い合わせだけならその倍はあるかなと思います。
――施工事例もユニークで、蛇口交換のような工事でもビフォーアフターが掲載されていますね。
私どものメインの工事ですから、どんな商品を工事したのか、見栄えはどうなのか、金額は何円かなど事細かに掲載します。職人さんにも、工事前後で必ず、周りに何もない状態で写真を撮るようお願いしています。
――問い合わせがあった後、どのように連携するのでしょうか。

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