エフステージ 藤島昌義 社長
東京23区を中心に買取再販を年600戸手掛けるエフステージ(東京都文京区)は、自社販売とFC店ネットワークの強化を進めている。同じく買取再販を手掛けるレジデンシャル不動産(埼玉県さいたま市)と業務提携し、今年に入ってIT会社Hyrax(東京都渋谷区)をM&A。その思惑を藤島昌義社長に聞いた。
レジデンシャル不動産と業務提携
――昨年、今年と相次いで大きな動きがありました。まず、レジデンシャル不動産との業務提携の理由を教えてください。
レジデンシャル不動産の内田廣輝社長が、私どもの行っている買取再販FC「ONERENO(ワンリノ)」に加盟したいということで正式に業務提携することになりました。元々、内田社長とは知り合いで、昔から情報交換をしていた仲です。
昨年夏、ワンリノに興味があるとお話をいただき、そこから話が進みました。レジデンシャル不動産さんは埼玉県や千葉県の中でも、郊外と言われるエリアの買取再販に強みを持っている。一方私どもは東京23区に強みを持っており、ノウハウを共有したいなと考えました。
また、レジデンシャル不動産さんは昨年11月には名古屋に支店を出すなど、全国展開しています。これも私どもとは別のノウハウです。
一方で、共通点もあります。それは自社施工。仕入れルートやコストダウン、工期短縮などを共有したいです。加盟と同時に経営、工事面でも積極的に情報交換していき、ワンリノにも内田社長のノウハウを生かしてほしいと考えています。
――貴社は23区中心ですから、郊外の買取再販のノウハウを生かすのは難しいのではないでしょうか。
コロナウイルスの流行で、私たちは正しいニーズを提供できているかわからないと考えます。都心から郊外への流れ、在宅勤務などで住宅に求められる需要は変わっている。これまで得たノウハウだけでなく、新たな戦略が必要になります。
だからこそ、お互い違うエリア、領域で会社を成長させてきたノウハウ、戦略を生かすことがより大事になります。
――業務提携したとなると、コラボシリーズやサービスを始めるのでしょうか。
3月販売分から、新たな保証基準「Rスタンダード10」を発表しました。これは2社共通ブランドで、通常2年保証のところを、私どもは10年保証にします。重要インフラ、給排水管などの保証基準を新築並みにすることで、中古物件のリノベーションでも安心感を訴求します。
レジデンシャル不動産は10年保証をやっていませんでした。私どもはアライズシリーズ全てで10年保証を行っていましたので、業務提携の効果はこれから出てくると予想しています。
――情報共有はワンリノでも行うとのことで、加盟店にとってもメリットが大きいです。
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