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サクセスサポートオフィス、リフォーム会...

サクセスサポートオフィス、リフォーム会社ならではの便利屋

サクセスサポートオフィス
森下吉伸 社長
1464号(2021/07/12発行)18面
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サクセスサポートオフィス 森下吉伸 社長サクセスサポートオフィス 森下吉伸 社長

業務効率化と顧客接点強化を両立

リフォーム会社が運営する便利屋さん「便利屋コンシェル」の全国展開がスタートした。運営するのは、サクセスサポートオフィス(兵庫県姫路市)。近隣の困りごとを解決することで、顧客との関係性向上と、収益、さらに業務効率化も実現できる。現在5社の加盟店を50社に拡大することを計画する同社の森下吉伸社長に「便利屋コンシェル」を始めた経緯について聞いた。

【聞き手/報道部長 福田善紀】

社内業務の合理化を目的にスタート

――「便利屋コンシェル」とはどんなサービスですか。

簡単にいうと地域に密着した便利屋サービスです。家具の移動やゴミ出し、庭の手入れなど、日常生活での手伝いだけではなく、10万円以下の小工事である水漏れや床の修理といった家のメンテナンスを、30分3300円から請け負います。

職人自らが現場調査して見積もりを出し、受注しますので、低価格でサービスを提供することができ、弊社は職人から紹介手数料として15~20%をもらうしくみになっています。エリアは姫路市内の3万世帯が対象で月100件弱の集客があり年間5000万円ほどの売り上げになります。

――なるほど、職人を自社で抱えずに外注する仕組みなのですね。どうやって職人を集めているのですか。

「便利屋コンシェル」に加盟している職人は、元々展開していたリフォーム業でつながりがあった水道屋や電気屋といった職人や便利屋を営んでいて集客が苦手な方です。すべて弊社の厳しい面接をクリアした人たちなので、安心して仕事を任せることができます。

――森下さんはもともと、モリシタ・アット・リフォームというリフォーム会社を28年経営されています。そうした中で「便利屋コンシェル」をスタートしたきっかけは。

このサービスを始めたのは4年前で、社内業務の合理化が目的でした。弊社は地元に密着したリフォーム会社として事業を展開していますが、過去にリノベーションの工事をした顧客からメンテナンスの依頼を受けることが多々あります。

こうした依頼をすべて社内で処理しようとすると、業務量がかなりのものになります。そこで便利屋として職人を派遣すればいいのではと考えました。リフォーム会社が手掛けるサービスとしては、面白いのではないかと思ったのです。

サクセスサポートオフィス 便利屋コンシェルのホームページ便利屋コンシェルのホームページ

顧客との強固な繋がりを築ける

――「便利屋コンシェル」を始めたことでどのようなメリットがありましたか。

もともとの目的だった社内業務の合理化がきちんとできたことです。細かい案件を職人に任せることで、弊社の担当者はリフォームやリノベーションといった大きな案件に集中することができるようになりました。

また、顧客とのつながりが作れることも大きなメリットです。一度便利屋コンシェルを利用した方は、高い率でリピートしてくださり、草刈りであれば「来年もお願いね」と言われることが多いのです。

中には、依頼とは別の案件をお願いしてくださることもあり、草刈りという依頼が「トイレの交換をしたい」という案件につながることもあります。そうした場合、派遣された職人がそのまま対応して、弊社は手数料をいただくという流れになります。

世の中が変化しても需要のあるサービス

――リフォーム事業の効率化と、顧客との信頼関係づくりの両方ができるのは一石二鳥ですね。今後、同様のサービスを展開したいと考える会社が出てくると思いますが、どのぐらいの規模の会社が適していますか。

10人ぐらいの規模の会社が展開するのに適したサービスではないかと思っています。実は昨年、新型コロナが一番騒がれていた5月頃も集客は全然下がりませんでした。このことが証明するように、世の中がどのように変化しても需要があるサービスなのではと思っています。

――加盟金はどのくらいでしょう。

現在、キャンペーン期間中で、加盟金は半額の50万円です。ランニングコストは月3万円です。

――今後の展開を教えてください。

外壁塗装を便利屋コンシェルで請けて、塗装屋さんに紹介して作業をしてもらうということを考えています。地元密着で展開している企業の中には「他社と協力しながら何かできないか」と考えているところもあると思うので、そういう企業にとっては手助けになるのではないかと思います。

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