有料会員登録で全ての記事がお読みいただけます

太陽光好調、リフォーム売上高10億突破...

太陽光好調、リフォーム売上高10億突破 坪井利三郎商店

坪井利三郎商店
坪井進悟 社長
1065号 (2013/03/19発行) 20面
このエントリーをはてなブックマークに追加

坪井利三郎商店 坪井進悟社長

坪井利三郎商店 坪井進悟社長


会社概要

 本社 * 愛知県名古屋市 / 創業 * 明治35年 / 代表者 * 坪井進悟 氏

売上高 * 49億円 / 従業員数 * 80名


協会で工事定価表を作成、利益改善にも着手

昨年、創業110年の節目を迎えた屋根工事事業者、坪井利三郎商店(愛知県名古屋市)がリフォーム売り上げを順調に伸ばしている。2011年度(12月決算)は前年度より1億円以上売り上げ増の8億8000万円を記録。今期は10億円の大台を大きく超えた12億5000万円を目指す。坪井進悟社長に事業拡大に向けた戦略を取材した。



外構デザイン事業が倍に

―――約1年半前にお話を伺った際のリフォーム売り上げは6億8000万円で、そのうちBtoC部分の売り上げは全体の3割強となる2億3000万円でした。2011年度の売り上げの内訳はどのようになりましたか。
BtoBが6・3割、BtoCが3・7割ほどです。両方とも売り上げは拡大していますが、特に外構のデザイン提案を行うアーバンスケープ事業が伸びてきましたね。大体年間1億円ほど売り上げるようになりました。

―――以前聞いた際は5000万円ほどでしたから、倍ぐらいになったのですね。今後の計画はどのように考えていますか。
今年から3年計画を立てまして、このアーバンスケープ事業を3億円にする目標を立てました。このガーデン事業は紹介とホームページからの反響で受注しており、ターゲットはハイクラスの方です。ただ、今は人員が2名しかいないので、仕事を待ってもらっている状況です。

―――もう1つ御社でBtoC事業の柱となるのが「永住普請」と名付けた一般住宅のリフォーム事業と寺社仏閣の修繕である「永代普請」ですよね。
今は「永住普請」と「永代普請」を一緒にしまして、そこで2億円の売り上げがあります。こちらも3年計画を今年立て、3年後に5億円の目標設定をしました。

坪井利三郎商店 外構工事はハイクラスがターゲット

外構工事はハイクラスがターゲット


年間1500棟へ太陽光を設置

―――一般住宅向けのリフォームは特に太陽光発電を切り口にした提案が中心ですよね。
そうですね。ただ、太陽光は新築が多く、年間で1500棟ほどの取り付け数のうち、既築が1割です。前々期が1200棟ぐらいでしたので、大分数が増えています。

―――工事のみのケースも多いのですか。
最近は、新築の太陽光搭載率が高くなってきて、屋根工事の際に一緒にという要望が多くなっていますが、材料は向こう持ちが多く8割が工事のみ、残り2割が材工の割合です。

―――なかなか工事のみだと利益が取りにくいのではないですか。
そこで最近、屋根工事業者が加盟する日本屋根外装工事協会のPV部会で取り付けだけをする際の定価表を作り、利用しています。今は全瓦連のメンバーにも配布しています。ただ、工事前にパネルを預かる場合などは費用に入れていないので、これから細かい基準を作る必要がありますね。私どもでいうと太陽光設置工事で利益が出ているのは全体の4割ぐらいですかね。

―――今期のリフォーム事業の中ではやはり太陽光が重点事業になるのですか。
太陽光とBtoC事業でしょう。あと、昨年、4名の1級建築士が在籍する事務所を開設しまして、そこではBtoBの木造工事を取っていく戦略です。寺社仏閣の仕事に携わっていた者も2名いますので、木造の工事に強いところが売りです。プレハブ系のハウスメーカーも今は自分のOB客だけではなく、一般リフォームの提案もしていますが、木造は得意ではないですよね。その際にこちらに全部投げてもらえれば、対応できる体制ができています。

坪井利三郎商店 太陽光は屋根専門家としての施工が売り

太陽光は屋根専門家としての施工が売り

有料会員登録で記事全文がお読みいただけます

毎日ニュース配信中!リーフォーム産業新聞公式LINE

リフォーム産業新聞社の関連サイト

閉じる