レイオンコンサルティング 橋口昌弘 代表取締役社長

所在地 * 東京都中央区 / 設立 * 2002年3月1日 / 資本金 * 1億5000万円
拠点数 * 9カ所[東京(中央区・小平市)、埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪、福岡、沖縄]
技術の統一化に着手、全国展開へ
2003年にリペア事業に参入したレイオンコンサルティング(東京都中央区)は、今期の売上げ計画を14億6000万円とするなど、後発組にもかかわらず、今では業界大手企業の1社にまで上り詰めた。近年は事業領域を拡大し、リペア以外に施工後の定期点検や建物検査サービスにも力を入れる。将来は株式上場も目指す同社の橋口昌弘社長に事業戦略について話を聞いた。
全くの素人からの出発
―――2002年に会社を設立しましたが、もともとは全く違う業種だったそうですね。
当初はヘッドハンター、人材紹介業を行っていました。リペア事業は職場にいた人間が補修、つまりリペアを行う会社に入りましてね。その話を聞き、これは凄いと。床についた凹みでも全く分からないくらい奇麗に直るわけですから。それがきっかけです。
―――しかし、業界未経験ですから、最初は苦労も多かったのでは。
材料屋さんに教えてもらいながら、やっていましたが、最初の3年ぐらいは私もやらざるを得なくなり、現場に入っていました(笑)。そこで思ったのは、建設業は過去の常識に縛られ過ぎているなと。代表的なものが手形発行ですが、私のところでは手形での取引を一切しません。そうした商習慣を変えることで、下請けの立場は弱いという体質の改善に取り組んだのです。
―――技術を教える研修システムなどもその一環でしょうか。
技術も丁稚で覚えるという概念から、カリキュラムを作り教育システムを確立することで統一化を進めました。今は各支店に研修所がありまして、ちょうど今も下の階で研修中ですよ。補修スタッフはTSS(テクニカルサービススタッフ)と呼んでいまして、試験で十数段階の位があります。最初の研修は5日間でして、そこで現場に出られるように育て上げます。

研修の様子。女性のスタッフも多い

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