日本増改築産業協会 中山信義会長
新リフォーム資格制度創設も検討
全国約400社の会員を持つリフォーム業界団体、日本増改築産業協会(ジェルコ)。昨年10月に体制を一新し、新会長に就任した中山信義氏は「質の高いリフォームを生活者に提供できる団体にしていく」と意気込む。今後推進していく重点施策について聞いた。
「生活者に選ばれるジェルコ」
―――中山新会長が就任してからさまざまな方針が打ち出されていますが、中でも最も注力していこうと考えていることは何ですか。
生活者に選ばれるジェルコになるために、会員のレベルアップを図っていきます。そのために「プレミアム会員制度」と新たな「資格制度」を設立します。「プレミアム制度」とはジェルコ会員の中でも、特に技術力と提案力とデザイン力を持つ会社を認定するものです。 さらに、「建築士事務所登録や建設業許可を受けている」、「有資格者やデザイナーがいる」といったジェルコ独自の業務品質項目を作ります。「プレミアム会員」になるにはそれらの品質基準もクリアする必要があります。
―――新たな「資格制度」とはどのようなものになるのでしょうか。
ジェルコが研修を行っている「増改築相談員」よりもさらにレベルの高い資格にする計画です。資格試験には筆記と製図があり、「一級」「二級」の2種類にしたい。「一級」の難易度は、合格率3割くらいになるでしょう。
―――研修にはかなり力を入れていくようですね。
ジェルコのミッションは快適で満足度の高い、質の高いリフォームを生活者に提供することです。そのために全国での研修の他、新たに「性能向上委員会」というものも作りました。「耐震」、「断熱」、「バリアフリー」といった性能を向上させられる技術を持った会社になれるようにします。ただし、技術力だけではなく、それに加えて提案力、デザイン力がないと満足するリフォームが提供できないと思います。

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