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介護リフォームで売上高13億3300万...

介護リフォームで売上高13億3300万円を計画

セントケア・ホールディング
執行役員経営戦略部長兼住環境支援部長  根本仁志 氏
1033号 (2012/07/24発行) 20面
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セントケア・ホールディング

セントケア・ホールディング 執行役員経営戦略部長兼住環境支援部長 根本 仁志 氏


会社概要
所在地 * 東京都中央区 / 設立 * 1983年3月24日 / 代表 * 森猛社長
資本金 * 10億円 / グループ企業数 * 23社 / スタッフ数 * 972名

住宅改修とレンタル事業のワンストップサービス展開

ヘルスケアサービスを総合的に展開するセントケア・ホールディング(東京都中央区)は介護リフォーム事業を順調に拡大している。一昨年度には工事件数が1万件を突破し、今期は前年度比7・2%増の13億3300万円の売り上げを目指す。同社の根本仁志執行役員、経営戦略部長兼住環境支援部長に現在の取り組みと戦略を取材した。

高い専門知識を習得

----グループで総合的に介護事業を行うことから、通常のリフォーム会社の介護リフォームと比較し、専門性が高い提案が可能だと思います。具体的にどのような部分が異なるのでしょうか。
体制から話しますと弊社は介護リフォームだけの営業所ではなく、車いす、歩行器、エアマットなどの福祉用具のレンタル・販売部門が一緒になっています。総勢150名のスタッフが在籍し、介護リフォームでは80名ほどです。訪問介護や訪問入浴などの在宅介護事業の営業所と一体化して事業を運営しています。弊社の経営方針でもあるワンストップ・ショッピング機能を重視しており、リフォームもレンタルも介護の中のひとつのサービスです。単体事業とは考えていません。

----なるほど、特にレンタルとリフォームは同一部門にあるので、結びつきが強いサービスということですね。
そうです。例えばベッドを借りたいとレンタルの要望が入った場合、ベッドを入れるための環境が必要ですよね。だからベッドがあるところまで行く間に手すりをつけたり、床の段差解消などをする必要が出てきます。また、室内で使っていた車いすを室外に出すとき、玄関回りが従来のままではヘルパーの介助がないと出られないこともあります。そういったところをセットで提案していかないと、利用する方が使いづらい環境になってしまいます。

----では、レンタルとリフォームの両方の知識がないと提案が難しいですね。スタッフの方は全員、両方の知識を備えているのですか。
全員ではないです。ただ、レンタル、リフォーム、また介護の知識を備える方向性に動いています。私どもは介護リフォームを建設業ではなく、サービス業だと思ってます。

----スタッフの教育はどうしていますか。
元々、建築士の資格や特殊業務専門相談員など、リフォームとレンタル、どちらか片方の知識を持った人が入社します。入社後はレンタル担当者には住宅改修の知識を、建築の担当者にはレンタルの知識を持つための研修を行います。なおかつ、在宅介護の定期的な研修に参加し、介護の知識も高めています。それによりヘルパー、ケアマネジャーや理学療法士の資格をとる社員もいます。

----御社以外でもレンタル事業とリフォーム事業の両方を行うところがありますが、違いがありますか。
レンタル事業から始めているケースが多いと思いますが、私どもは平成4年に介護リフォームから取り組み、その後レンタル事業を始めました。そのため品質が高い改修提案ができます。

年間工事件数は1万2806件

----対応地域はどこですか。
リフォーム事業を行うところは宮城、千葉、東京、神奈川、和歌山、兵庫、大阪です。新規では今期神奈川に出店し、あとは静岡で始める予定です。

----昨年度の売り上げ12億4300万円に対し、工事件数が1万2806件と多いですが、介護保険を使ったリフォームが多い分、小額工事が多いということでしょうか。
そうです。単価はそんなに高くありません。言われたとおり、介護保険を使ったリフォームが主となりますのでケアマネジャーがキーマンとなり、その方からバリアフリー工事を紹介してもらうことが一番多く、工事全体の7割くらいがその形です。

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