開口部の改修に最大200万円の補助金が出る「先進的窓リノベ事業」には、5万4724社の事業者が参加し、2023年度内に予算の9割を消化した。今年度も、予算を35%増の1350億円に増やして継続実施中だ。事業を主幹する環境省地球温暖化対策課長の吉野議章氏は、予算の全額を使い切り、来年度も継続したいと意気込みを話す。
窓リノベ事業に5万社が参加
環境省
地球環境局地球温暖化対策課
吉野議章課長
1997年、環境庁(当時)入庁。地球温暖化対策、廃棄物・リサイクル対策、水・土壌環境対策等を担当。企画評価・政策プロモーション室長、広報室長、放射性物質汚染廃棄物対策室長、内閣官房内閣参事官を経て、現職。
事業者の56%が利用
──先進的窓リノベ2024事業の交付申請が始まりました。予算も増加しましたが、スタート時の消化率(※1)を見ると、前回ほどは反響がないのかな、という印象です。手応えはいかがですか。
3月29日に始まってから、1カ月ほどしか経っていませんので(※2)、分析するほどではないかなとは思います。まだまだこれから。あまり加熱し過ぎないように、というところも気遣っているつもりです。前回の1年を通して、事業者さんも感触が分かってきているでしょうし、ある程度、順調にいくんじゃないかな、と予測しています。
──前回は事業のスタートと同時に工事申請が殺到し、「補助金が早期に枯渇してしまう」といった不安の声もあがりました。
私は去年の7月に着任しまして、ちょうど事業が盛り上がりを見せていた時期でした。最初にドドッと殺到したというのは聞きましたが、その後は順調に伸び、特段ショートすることなく、年末には90%を超える予算消化率で終えることができました。
今年度も混乱を招くことのないよう関係省庁、資材メーカーやリフォーム業者とも連携しながら進め、年度末には100%に近い予算消化を目指します。

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