収納をキーワードにクローゼットや食器棚など幅広いアイテムを展開する南海プライウッド(香川県高松市)。元々和室の天井材や壁材を中心に事業展開してきたが、事業転換してから成長を続け前期売上高は約237億円に及ぶ。現在に至る経緯と今後の展望について丸山徹社長に話を聞いた。
ショールームで悩みを具現化
天井材の技術から収納商材開発へ
丸山徹社長
──元々、和室向けの天井材メーカーから御社の代名詞となる収納メーカーに転換されたそうですね。
1980年から90年頃にかけてライフスタイルや家族構成が変化したことで、住宅が洋室化し、和室用天井の売り上げが目に見えて減ってきました。そこでゆるやかに収納に事業転換していきました。まず目を向けたのが和室の一部である押入れです。天井材製造の既存技術を応用し、押入れの内部で使用される化粧パネルを1986年ごろに開発。この新製品が、押入れ内部の収納棚、とくに中段や枕棚の開発へとつながりました。
この戦略転換は成功を収め、各種棚板や棚受け金物の開発、システム収納への展開など、現在では収納製品が当社の売り上げの大部分を占めるまでに至っています。
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